このサイトが答えを出す仕組み

ここに出る数値はすべてモデルから出てきたものです。それを根拠に金を使う前に、モデルの中身を知っておく価値があります。以下に秘密はありません。

予測特性がどこから来ているか

低音マップ、リスニング位置の探索、そしてガイド内の図は、すべて剛壁の直方体室に対するモーダル総和です。3つの寸法から300Hzまでの全モードを計算し、スピーカーと耳が各モードのどの位置にあるかで重み付けし、複素音圧として足し合わせます。減衰は残響時間から得ます。60dB下がるのにRT60秒かかるモードの減衰率は、そこから直接決まるからです。RT60の測定値がない場合は、未処理の部屋を想定した0.45秒を使います。

吸音量がどこから来ているか

パネルやトラップの枚数はSabineの式による推定です。部屋の容積と実測の残響時間を目標値まで持っていくのに必要な吸音力を、パネル1枚あたりの吸音力で割ります。係数には100mm厚グラスウールの公表値を使います。誤差はパネル1〜2枚程度とみてください。材料を買うには十分で、スタジオを設計するには足りません。配置の指示はこれとは種類の違う主張です。一次反射点と隅の位置は鏡像法による幾何で、入力した寸法に対しては厳密です。

比率の評価がどこから来ているか

Sepmeyer、Louden、Volkmannはそれぞれ、モードが密集せず分散する室比率を発表しており、EBU Tech 3276は不等式として範囲を与えています。ただしこのスコアは、そのどの表からも読み取っていません。実際のモード間隔、1/3オクターブ帯域ごとの均等さ、そして重なっているモードの有無を数えています。標準的でない比率でも、うまくいっているならそれ相応の点数がつきます。

測定データがどうなるか

ブラウザの外には出ません。REWのテキスト書き出しの解析も分析もクライアント側で完結します。ツールが無料なのもこれが理由で、レポート1件ごとに回収すべきコストが存在しません。コードベースのどこにもアカウント機構はなく、ログインするものもありません。

このモデルが当てはまらなくなるところ

  • 直方体の部屋のみです。L字型、傾斜天井、他の空間とつながった部屋ではモード計算が成立せず、予測は「出ない」のではなく「自信を持って外れる」ことになります。
  • 剛壁を仮定しています。実際の壁はたわみ、音を逃がすため、低域のモードはモデルの想定より減衰します。石膏ボードと軽量鉄骨の壁は、コンクリートとは明らかに違う挙動をします。
  • 家具はモデルに入っていません。柔らかい家具の多い部屋は、寸法から予想されるより速く減衰します。
  • 予測は測定と突き合わせるための出発点であって、測定の代わりではありません。両者が食い違うときは、測定のほうが正しいです。
  • Room EQ Wizardおよびその作者とは無関係です。このサイトはREWのテキスト書き出しを読むだけで、REWを作っている人たちが作ったものではありません。