マイク不要
ルームモード計算機
寸法3つとメジャーがあれば十分です。部屋に生じるすべてのモード、それが音名でいうとどの音にあたるか、推奨されている比率と比べてどうか、そして低音がいちばん均一なのはどこかがわかります。最後の点は、たいていのモード計算機が「あとは自分で考えて」と放り出す部分です。
壁の内側から内側までを測ってください。誤差5cm程度なら十分です。
詳細設定
音速が決まります。1度あたり全モードが約0.2%ずれます。
比率スコア
72
100点満点
容積
49.4m³
300Hz以下のモード数
109
モード領域の上限
191Hz
残響時間の目標
0.20s
- −3モード間隔. 軸モード間の最大の空きは69〜90Hzの22Hzです。
- −9モード密度. 1つの1/3オクターブ帯で、1つ下の帯域よりモード数が少なくなっています。
- −16モードの重なり. モード数が少なくエネルギーを分散できない帯域で、2組のモードが重なっています。
どこに座るか
部屋全体の低音均一度の予測
床面の全地点を耳の高さで、左右スピーカーを同時に鳴らした状態で計算しています。濃い青が均一な低音、明るい黄色は大きな山と谷があることを示します。破線は中心線で、ステレオで聴くならこの線上に座る必要があります。
現在の位置
11.9dBの変動幅
中心線上の最良点
8.3dBの変動幅
実用上いちばん均一なのは、中心線上で前壁から2.70 mの位置です。入力された座席位置と比べて変動幅が3.6 dB小さくなります。椅子を動かすだけで得られる差です。
マップ上で最も均一な点は、たいてい壁にぴったり寄せた場所です。そこは提案から除外しています。前壁ぎわではスピーカーと同じ位置になり定位が成立せず、後壁ぎわでは全モードが音圧最大になるため、測定上は平坦でも聴感上は低音が膨らんだ音になるからです。
部屋の比率
推奨比率との比較
部屋の比率がモードの並び方を決めます。ふつうは変えられないので、これは対策そのものではなく、他の結果を読むための前提だと考えてください。部屋をこれから作る場合は別です。
1 : 1.52 : 2.08 (height : width : length). Inside Bolt's region of favourable proportions. Closest published ratio is Louden, 8% away.
Green blob: Bolt 1946, digitised. Blue band: the EBU Tech 3276 proportion limits.
予測されるモード
共振が生じる周波数
| 周波数 | モード | 音名 |
|---|---|---|
| 33.0 Hz | 奥行き方向の一次軸モード | C1 +16¢ |
| 45.2 Hz | 幅方向の一次軸モード | F♯1 -41¢ |
| 66.0 Hz | 奥行き方向の二次軸モード | C2 +16¢ |
| 68.6 Hz | 高さ方向の一次軸モード | C♯2 -16¢ |
| 90.3 Hz | 幅方向の二次軸モード | F♯2 -41¢ |
| 99.0 Hz | 奥行き方向の三次軸モード | G2 +18¢ |
| 132 Hz | 奥行き方向の四次軸モード | C3 +16¢ |
| 135 Hz | 幅方向の三次軸モード | C♯3 -39¢ |
| 137 Hz | 高さ方向の二次軸モード | C♯3 -16¢ |
| 181 Hz | 幅方向の四次軸モード | F♯3 -41¢ |
- 奥行き(5.20 m)が高さ(2.50 m)のちょうど2倍に近い比率です。奥行きの2次ごとのモードが高さのモードと重なり、あいだを埋めてくれません。
ここまでは「そうなるはず」の話。次は「実際にどうなっているか」です。
ここまでの内容はすべて、寸法3つと理想的な直方体から予測したものです。ドアの開口も、出窓も、ソファも、左スピーカーだけ壁に20cm近いことも、この計算は知りません。測定ならわかります。REWの書き出しをこの寸法と一緒に渡せば、実際の凸凹ひとつひとつの原因を特定し、対策をコスト順に並べ、どの問題がEQでは絶対に直らないかを教えます。
測定結果を解析するよくある質問
- ルームモードは手計算でどう求めますか
- 343を各寸法(メートル)の2倍で割ります。フィートなら1130を使います。これで向かい合う面の組ごとの基本共振が出て、その整数倍もすべて共振します。幅3.4mなら50Hz、101Hz、151Hz…となります。上の計算機は3軸すべてに加えて、複数の面の組が関わる接線モード・斜めモードまで求めています。
- 良い部屋の比率とは
- モードが固まらず散らばる比率です。Sepmeyer、Louden、Volkmannがそれぞれ比率を発表しており、EBU Tech 3276は不等式として上限下限を定めています。ただし上のスコアは図から読み取ったものではありません。この部屋の実際のモード間隔、1/3オクターブ帯ごとの均一さ、そして重なっているモードの有無を数えて算出しています。
- 悪い比率は直せますか
- 壁を動かさないかぎり無理です。このページが比率を対策ではなく前提として扱っているのはそのためです。変えられるのは座る位置とスピーカーの位置で、この2つは耳元の特性を多くの人が思う以上に大きく変えます。均一度マップはそのためにあります。
- なぜ最も均一な点が最良の座席ではないのですか
- ほぼどの部屋でも、最も均一な点は壁にぴったり寄せた場所だからです。そこでは全モードが音圧最大になるため予測カーブは平坦になりますが、聴感上は低音が膨らんで閉塞感のある音になります。前壁ぎわではスピーカーと同じ位置になるので定位も成立しません。提案は実際に座りたいと思える位置に限定しています。
- 測定なしでどのくらい正確ですか
- モード周波数は密閉直方体としては厳密で、実際の部屋でもふつう数%以内に収まります。均一度マップはモード級数の計算なので、問題の形は正しく出ますが深さは正確ではありません。剛壁・家具なし・開口なしを前提としているためです。座る位置を決めるのに使い、実際に何が起きているかは測定で確かめてください。
数値の意味についてさらに詳しく: 60Hzに低音のピークができる理由 / EQで直せること・直せないこと